はちがめ堆肥の品質と安全性

はちがめ堆肥を使った栽培実験に基づく良質な堆肥づくりや、堆肥の生産性向上などについては佐賀大学農学部よりアドバイスを受けています。


はちがめ堆肥植害実験

2001(平成13)年 7月に実施した(財)佐賀県環境科学検査協会および環境衛生科学研究所による植物に対する害に関する栽培実験において、供試肥料区は、対象肥料区及び標準区に比べて、発芽については、発芽開始日及び発芽率とも同等程度の成績を示し、また発芽後の生育状況においても、供試肥料区及び対象肥料区とも同等程度の生育を示し、生体重指数100%をすべて上回る成績を示して、植物の生育上の異常症状は認められなかったとの成績証明を受けました。



はちがめプラン堆肥の堆肥成分分析

(財)佐賀県環境科学検査協会による堆肥成分分析結果において、堆肥の完熟度を示すC/N比、電気伝導率、塩基置換容量においても、良好な数値結果を得た。

 

※これらの堆肥分析を整理し、佐賀県の農林部園芸課へ堆肥生産と販売業務の届出を行った。

平成14年5月23日付け、佐賀県園芸課受理  

 

分析項目 分析結果(現物)
含水量  50.4%
全窒素  1.01%
リン酸  1.5%
カリウム  1.0%
C/N比  16.1
電気伝導率  0.31(mS/cm)
塩基置換容量  33.5meq/100
pH  7.1


はちがめ堆肥の土壌微生物分析

●蛍光染色法による菌数測定

佐賀大学農学部 染谷土壌微生物研究室の「蛍光染色法(染谷研究室で開発された先端技術)による菌数測定の結果、菌数は高温時(80℃)の発酵堆肥1g中約600億個、堆肥に一番必要な放線菌は完成堆肥1億個/g以上含まれ、高い数値であるとの評価を受けました。

写真(右):蛍光顕微鏡によるはちがめ堆肥の微生物(佐賀大学農学部染谷土壌微生物研究室提供)

●培養法による菌数測定

また、培養法による菌数測定では有害な大腸菌群やサルモネラ菌は検出されませんでした。醗酵期間中に70℃以上の高温が50日~60日続く(下記グラフ参照)ことによって、有害な菌や植物の種子が死滅したことによるものです。これだけの期間、高温が続くことは管理技術が高度であると、佐賀大学農学部染谷助教授より証明していただきました。

蛍光染色法による細菌数

試料 項目 菌数(個/g 乾物) 

 

50日目

 

全細菌数

生細菌数

生細菌数

(6.75±0.88)×1010

(1.79±0.06)×1010

26.0%(CFDA/EB)

製品

全細菌数

生細菌数

生細菌数

 (5.88±0.24)×1010

(1.83±0.27)×1010

31.1%(CFDA/EB)

※蛍光染色法は染谷研究室で開発された先端技術


醗酵期間中の温度変化

混合後、約1週間で微生物の働きが活発になり、生ごみの温度は75℃に上昇し、中期発行時には安定した温度を維持する。

はちがめプランの生ごみ堆肥化プラントからの蝿の発生はしない、それは、蛆虫が蛹に成長した時点で放線菌が酵素を出し

溶かして食べてしまうからである。



はちがめ堆肥の特徴は、まずその微生物数の多さにあります。九州で優良と評判の各種堆肥を多数集めて分析していますが、その中でも、はちがめ堆肥は、他の優良堆肥の平均値の2倍以上の菌数を保持しています。これらの微生物は、一つには堆肥化を促進する働きがあり、同時に、菌体自体が、増殖・死滅を繰り返しながら、窒素、リン酸、カリなど肥料成分の供給源となります。第2の特徴は、完熟した生ごみ堆肥の特徴とも言えることですが、窒素、リン酸、カリのバランスがとれていて、それらの含有量も牛糞堆肥などと比べると高いのです。従って、無化学肥料または減化学肥料で栽培できます。第3の特徴は、病原菌が存在しないということです。これは、発酵管理が良く、高温発酵期間が長いためです。安全で安心できる堆肥で製造された農産物こそ、今の国民の多くが求めるものです。

   所見:染谷 孝教授(佐賀大学 農学部 土壌微生物学)